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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第9章 天然娘は計算できない!?

「うひゃっ!?先輩ぃ!?」

薫は俺に抱き締められると裏返った声を出した。
それと...ぽっちゃり系の薫は抱き心地が最高だった。

「あんまり自分の事おかしいなんて思うなよな。個性的で良いじゃんか。俺は今のままの薫で良いと思うぞ?」
「本当...ですか?」

涙目で上目遣いをする薫は普通に可愛かったし、普通に女の子の匂いがする。
俺は不安そうな薫の頭を撫でながら、できるだけ優しく言った。

「ああ...さっきのだって薫が一生懸命考えたお礼なんだろ?その気持ちだけでも俺は満足だ」

本当に気持ちだけで満足できる人間ってどれくらいいるんだろうな?
ちなみに俺は気持ちだけで満足できない人間です。
まあここで一歩引けば薫なら...

「気持ちだけですか...先輩は...私にエッチなお礼をされるの...嫌ですか?」

計算通り過ぎて怖い...俺将来詐欺師になろうかな...女限定の。

「嫌な訳無いだろ。でも、薫が無理してるんなら...無理にそんな事しなくても良いからな?」
「無理なんてしてないのですっ!!私だって...ちゃんとお礼がしたいんですよぉ...」

ちょろい...初めて絵を褒められたとかで俺に過剰な幻想を抱いているみたいだ。
うん、この言葉を聞ければもうOKだよね?
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