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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第10章 転校生は御嬢様!?

「前の学校では部活とかしてたの?」
「ちょー綺麗な髪だよねー。シャンプー何使ってるの?」
「高宮女子ってかなり偏差値高いよね?」
「お昼一緒に食べない?」
「昼休みに学校案内してあげるよー」

ほらきた...転校生特有の質問責め...を通り越した尋問である。
チラチラと横目で確認すると、沙織里は困ったような笑みを浮かべている。
そりゃそうだよ。こんなの聖徳太子だってイラッとするだろ...
そろそろか...俺は欠伸をしながら顔を上げた。

「ふあぁー...ちょっと騒ぎ過ぎ...大河内さんだってびっくりすんだろ?」

つまり煩い。煩いから今起きたアピールと、さりげなく沙織里救出の助け船を出す。
そして自分が悪者になる事で男気もアピールできちゃう。

「う、うん。ちょっとテンション上げ過ぎちゃったね。ごめんね?」
「いえ...私は迷惑だなんて思っていませんから」

集まった女子は沙織里に謝罪し、沙織里も穏やかに返す。
ちなみにこの女子達は俺の事をなんとも思っていない。俺はぱっとしない女にはモテないのだ。
要するに俺に惚れないという事は女としてのステータスの低さを露呈している事になる。
コイツらがもっと女を磨けば俺に惚れるのだろう。

...ごめん...調子に乗っちゃった。
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