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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第3章 ツンデレ娘は好きですか?
「ってーな...なんだよ?」
めんどくさいのに捕まった...そう思いながら振り向く。
俺を背中越しに呼び掛けていた人物は予想通り、同級生の井口 芽衣(イグチ メイ)だった。
明るめの茶色に染まったツインテールを揺らし、無い胸を張りながら腰に手を当てて俺を敵視するような目で見ているかなりツンの要素が強いツンデレ娘だ。
この女は俺のハーレムのメンバー候補に入れていない。
その理由は、俺の苦手なツンデレである事は勿論、最大の理由としては...ぶっちゃけ...体が貧相...
150センチ有るの?と思う程身長が低く、顔はツンツンしてなきゃ可愛いんだが、うるさいガキという印象が強い。
俺は紳士なので顔と体が良ければツンデレというだけで差別はしないが、どうもなぁ...苦手なツンデレに目を瞑ってでも抱きたい女じゃないかなー。
「ちょっと付き合いなさい」
「はぁ!?用件は?」
芽衣はいつも突拍子の無い事を言う。
たまに何か丁寧に言おうとする時も有るのだが、赤面した後結局ツンツン発言に変換されてしまうのだ。