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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第5章 生徒会室はナニするトコロ?
「まあまあ、俺が生徒会とか恐れ多いですよ。どっちにしろ選挙とか終わってますし、先輩の仕事って何か手伝える事有りますか?」
「いや...書類整理だけだから私が目を通さないといけない。しかし、他の者達は二つ返事で私一人に任せたというのに...隼人君は優しいな」
俺クラスの人材なら、下心で言った言葉も好感度アップに繋がるのだ。
少し頬を赤くした直美はコホンと可愛らしい咳払いをして、少し棒読み気味に言う。
「あのだな...私としては、単純作業だから話し相手でもいた方が助かるな。勿論隼人君が構わないなら...だがな」
「そんな事で良ければいつでも助けになりますよ」
「そうか...ありがとう。助かるよ」
はにかんだ笑顔超可愛いーーーー!!!
にやけるのを必死にこらえ、爽やかな笑顔で直美の後に生徒会室に入る。
とりあえず密室で二人きりになるのには成功したぜ!!
生徒会室は特に変わった部屋ではなく、長机を四角に並び、そこに置かれたパイプ椅子と、普通のホワイトボードがあるだけの空間だ。
直美はいかにも会長席というような、奥の中心の席に座り、隣を促す。
重ねた書類を一枚ずつ滑らかに手にしながら、作業は続いた。