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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第5章 生徒会室はナニするトコロ?

暇だ...女と会話だけするくらいなら一人オセロの方が楽しい...
作業が終盤に差し掛かった頃、他愛ない会話に飽きてしまった俺はぼんやりと直美の横顔を眺めた。
艶のある唇...完成度の高い整った顔立ち...誰がどう見ても美人だ。

「その...そんなにじろじろ見詰められると...少し照れるんだが...」
「あっ、すみません。先輩の顔ってついつい目がいっちゃうんですよね...」
「え?真顔で何を言っているんだ君はっ...全く...口が上手だな...」

口が上手?クンニはまともにした事無いけどなぁ...

「なんか見とれてしまうといいますか、こんな完璧な女性ってほとんどいないと思うんですよねー」

ん?また赤面して慌てる先輩が見れると思ったんだけど...
直美は何故か落ち込んだような顔をして、休まず動いていた手を止めた。

「私は...隼人君が思っているような人間じゃないよ...周囲には完璧を演じる自分を見せているだけさ...」
「本当の先輩って、どんな人間なんですか?」
「...女性の秘密を探るのはあまり良い趣味とは言えないな」

これって地雷なの?それとも先輩のウイークポイントとか?
直美は冗談めかして微笑み、作業に戻った。
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