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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?
おいいいいいい!!!またかよ!!!
「ちょっ...ちょっと待ってて」
「....うん...」
今回の呼び鈴は異常事態だ...俺の人生で初めて女と二人きりでいる時に邪魔が入ったのだ。この世界はそんな風にできていない!!断じてっ!!!
少し残念そうな凛子を残して玄関に走る。ムンムンと漂ってくる嫌な予感を感じながら、少しずつゆっくりとドアを開けていく...
ドアの隙間から赤を基調にしたチェックの服が見え...もう少し開くと茶色のツインテールの片方が揺れていて...身長の低い人間の横三分の一が...
「あっ...新聞なら間に合ってますんで...」
再びゆっくりとドアを閉めていく。
うん...このタイミングでの新聞勧誘は本当に迷惑だな。さっき見たような知り合いいねーし...胸を見る限りたぶん男だし...全身見てないからたぶんツインテールじゃなくてサイドテールだわ...てへっ、俺ってば早とちりっ。
...ほらぁー、ドアに靴挟んで妨害してるよー。やっぱ新聞勧誘だよー。
律儀な俺は母の「知らない人が来ても絶対開けちゃ駄目よ?」という言葉を10年以上守り続けているんだ!!
「ちょっと!!閉めないでよっ!!」
くそっ...ドアの向こうに聞こえないように溜め息を吐き、再びドアを開けると...ワンピースを着た芽衣が、何故か不機嫌な表情で立っていた。
「あっ...ごめん。今日は新聞勧誘が三件来たから...また来たかと勘違いしてた...」