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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?
「えっと...今日暇でしょ?」
芽衣は俺の苦しい言い訳に対して、ツッコミの代わりに質問を浴びせた。
先に用件を言えよ...いきなり暇かとか聞くな。
「ああー...ちょっと忙しいかな。てか、連絡してくれれば良かったのに...」
つーかアポ無しで来るとか非常識じゃない!?そんな礼儀知らずな女にはお引き取り願いたい。
すると芽衣は、もじもじしながらか細い声を洩らした。
「だって...アンタの連絡先知らないし...」
あっ...そうだった。今週抱いた四人で唯一連絡先交換してなかったのが芽衣だっけ。
あまり時間をかけても凛子に怪しまれるので、できるだけ小声で会話しながら携帯を取り出す。
「じゃあ今から交換するか、赤外線で良いよな?」
「えっ!?だっ、だだ...大丈夫っ...交換する...」
さっさと寄越せよ、「セフレフォルダ」に登録しといてやるからさ。
それで今日は帰りなさい。なんだったら飴ちゃんあげるから。
芽衣は俺の連絡先の入った携帯を嬉しそうに握り、俺が芽衣を帰宅させるタイミングを探る内に...ポロッと携帯を手から滑らせた。
俺が見たスローモーションの中...慌てて携帯を取ろうとした芽衣は見事に携帯をキャッチしたが...肘で引っ掻けた傘立てを倒してしまい、ガンッ!!と大きな音が響いた...
芽衣は体制を崩し...反射的に受け止めようとした俺もバランスを崩し...芽衣が俺を押し倒したような状況で二人で倒れる。