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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?
ハイハイ...リビングから足音...ベタな展開ですね。
「今の音何!?って...えぇ!?」
凛子の驚愕の声が降り注ぎ、ロマンスの神様が願いを叶えてくれなかった為、やむを得ず二人をリビングのテーブルに通すしかなかった。
ロマンスの神様...ベタな展開をどうもありがとう...
それから物凄い重い空気が流れた....
凛子と芽衣が俺に説明を求めるような視線を横目に感じながら、テレビの政治関連のニュースに「ほおー」とか「ふむふむ」とか相槌を打ちながら受け流す。
つーか芽衣には俺が他の女と関係を持ってる事匂わせただろ!!空気を読んで帰ってくれませんかね...
こんな修羅場でも俺に緊張感が足りないのは、女関連で悪い状況になる事は無いという運命を信じているからだ。俺のモテ体質は頼りないロマンスの神様とは違うのだ。
あのー...凛子さん?さっきから咳払いがコホンコホン聞こえるんですが...風邪ですか?
早く帰ってただいまの後にカバとガラガラした方がいいですよ?
仕方ない...俺が動かないと進まないタイプのイベントだ...
コイツら黙秘権という素晴らしい権利を知らないのかよ。
「えっと...二人は面識あったっけ?」
「まあ...体育合同だから...顔と名前くらいは...」
俺の質問に凛子が答え、芽衣が頷く。
とりあえずやんわりと凛子が幼なじみである事、芽衣と普通に(という事にしておいて)知り合いである事を説明した。