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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?

「ふんっ...なぁんだ。料理してるだけなら大したことないじゃない」

あからさまな動揺を下手に誤魔化した芽衣の挑発を受けた凛子は穏やかな笑みを保ちながらも眉間に微かなシワを作り、平静を装った声音で返す。

「じゃあ井口さんは何をしてるのかな?」
「それは...えっと...」

凛子の反撃に口ごもる芽衣...
何も考えてねーのかよ!!そう返されて当たり前だろ。
思ったよりアホだった芽衣は赤面しながら俯いてしばらく沈黙...したと思えば、急に激しく立ち上がった。

「...エッチ...エッチしたわよ!!コイツとっ!!」

バカヤロオオオオオォーーーーー!!!お前ホント馬鹿っ!!俺を指差すなよ!!!
どんなタイミングでカミングアウトしてんの!?
凛子の視線が痛いが、ここは開き直って「え?芽衣ともしましたけど何か?」という表情をしておこう。うん...別に彼女いないし...浮気とかじゃないから...俺は悪くない...よね?
芽衣の言葉にさすがに動揺した凛子も立ち上がって応酬した。

「はあ!?そんなの...私だってしたし!!!」
「まあまあ...二人とも仲良くしろって...」

俺も立ち上がって宥めるが、二人に睨まれてしまう。
あっ!!今二人とも「お前が言うな!!」って思ったろ?
奇遇だな、俺もそう思ったわ。俺達三位一体じゃん!!同士!!ハラショー!!! 仲良し!!!
もう辞めようぜこんな争い。
不毛な争いは悲しみしか産まない事を....俺はラ〇ュタに教わったんだ!!!
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