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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第24章 《巻の弐―夢を売る男―》
 それでもなお、おつやは手を付けない。泉水は構わず、食べ続けた。と、半分ほど食べ終えた頃、おつやがおずおずと皿に手を伸ばした。窺うように見上げてくるのに、泉水は微笑んで頷く。
「遠慮しないで、好きなだけ食べて良いの」
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