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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第25章 《巻の参―真(まこと)―》
おはるは、眼尻に滲んだ涙をそっと拭った。
―ああ、罰が当たったんだなって、流石にそのときは思いましたね。我が子を犠牲にしてまで自分だけが幸せになろうした結果がこれなんだ、その代償を私は自分で払ったんだって。それから幾ら子どもが欲しいと思っても、一向にできませんでした。最初の子が駄目になってから、一年以上経って、やっと身ごもりました。この子はね、そのときの子の生まれ変わりだって思ってるんです。
そう言って、おはるは背中の赤子を愛おしげにあやした。
―ああ、罰が当たったんだなって、流石にそのときは思いましたね。我が子を犠牲にしてまで自分だけが幸せになろうした結果がこれなんだ、その代償を私は自分で払ったんだって。それから幾ら子どもが欲しいと思っても、一向にできませんでした。最初の子が駄目になってから、一年以上経って、やっと身ごもりました。この子はね、そのときの子の生まれ変わりだって思ってるんです。
そう言って、おはるは背中の赤子を愛おしげにあやした。