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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第38章 《巻の壱―別離―》
 もう、二度とこの道を通ることはないだろう。母にも―今日、生まれて初めて〝あの人〟を母上と呼んだ―、別れの挨拶をしてきた。これ以後は誰か信頼のできる家人が金を母に届けることになるはずだ。
 夢五郎は金輪際、月照庵を訪れるつもりはなかった。逢えば、迷いを生む。迷いは執着を呼ぶだろう。これで良いのだ。今、別れれば、夢五郎は醜い執着に囚われることなく、あの山上の小さな庵で過ごした束の間の幸せな刻は夢であったのだと思うことができる。
 夢は、やがて想い出に変わるだろう。
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