この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第40章 《巻の参―出家―》
 その言葉に、泉水は深く頷き、額を磨き抜かれた床板にこすりつけた。静まり返った空間に、ただ時橋のすすり泣く声だけが消えていった。
 その数日後、泉水は光照の下で出家得度の儀を行った。むろん、導師は師匠の光照であり、儀式の一切は光照が執り行った。時橋は本堂の片隅でそのすべてを見守っていた。
 光照が剃刀を泉水の黒髪に当てた刹那、時橋は舌を噛みそうなほどに強く強く唇を噛みしめた。握りしめた両の拳が膝の上で震え、涙の雫が着物を濡らす。
/3368ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ