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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第41章 《巻の四―岐路(みち)―》
しかし、泉水が生命を絶ったからとて、泰雅は納得はすまい。ここまで強引なやり方を通そうとするからには、泉水が勝手に自害でもすれば、怒りのあまり、本当にこの月照庵を潰してしまうかもしれない。そんなことはさせられない。光照には言葉には言い表せないほどの恩義がある。その深い恩を仇で返すようなことにだけは、なってはならない。
とすれば、泉水が取るべき道はただ一つ。
光照にも、この寺にも迷惑をかけぬようにすることしかない。
とすれば、泉水が取るべき道はただ一つ。
光照にも、この寺にも迷惑をかけぬようにすることしかない。