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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第6章 《巻の壱》
「自分が自分でなくなるようでー怖いのです」
 泰雅と過ごす夜を重ねる度に、変化してゆく我が身が怖ろしい。泉水は最近、よくそう思う。泰雅の指一つで、泉水は自在に変化する。その変わってゆく自分は、これまでの自分がよく知る泉水では全く別の女であった。
 泰雅によって、未知の領域へと導かれ、入り込んでゆく我が身が泉水は怖ろしくてたまらなかったのだ。
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