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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第9章 《巻の四》

「泰雅どのは、何もそのようなことは申してはおられぬ。ただ、昨夜は泉水が突如として屋敷から姿を消したとのみ知らせてこられたのだ。ゆえに、もし当家に戻ってきた際には、くれぐれもよろしくと申されておったわ。泰雅どのもおっつけ来られるであろうよ。ありがたいことだぞ、そちのように身勝手なことばかり致しておっても、何も子細を問わず迎えに来て下されるとは」
その言葉に、泉水は力なく首を振った。
「泰雅さまがおいでになられても、私はあの方の許に帰るつもりは毛頭ございませぬ」
その言葉に、泉水は力なく首を振った。
「泰雅さまがおいでになられても、私はあの方の許に帰るつもりは毛頭ございませぬ」

