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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第16章 《巻の弐―花―》
 ここに来るつもりは、なかったのだ。なのに、大池の汀でさも愉しげに笑いさざめいて桜を愛でる人々を見ている中に、つい現実から逃れたくなった。だが、何故、そのために選んだのがこの場所であったのか。自分でも知らぬ間にここに脚が向いていた。
 唐突に澄んだ声音が耳奥に響く。
―私は待っていますよ。
 あの美しく妖しい僧に別れ際に囁かれた科白、思えば、あのひと言に導かれ、まじないの言葉に吸い寄せられるかのように、ここに来てしまったのかもしれない。
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