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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第20章 《巻の弐―予期せぬ客人―》
「尾張さまを次の公方さまにとのお望みの方々も多いと申します」
「さあ、それはどうかな」
 光利は妖艶な笑みを浮かべると、小首を傾げた。女の泉水でさえ、膚が粟立つような色香が溢れている。
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