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第16章 ウラ彼

空港まで…修司くんが送ってくれる約束らしい…。

海斗は、この関係…知らないから仕方ないけど。。。
だんだん…罪悪感で胸が押しつぶされそうになる…。

やっぱり、このままじゃ…いけないよね…。

修司くんが迎えにきて、後部座席に海斗と2人で座る…。
3人で話しながらも、海斗とずっと手を繋いでた…。

この手も…しばらく繋げないんだ…。
そう思うと、やっぱりさみしくて…、、

私がギュッと握ると…海斗も、握り返す。
空港まで、ずっと繰り返していた…。

空港に着くと、修司くんは、
車で待ってるから、2人で心置きなく、話してきて…
と見送ってくれた。

手は海斗とずっと繋いだまま…。
搭乗ゲートに向かって歩く…。

「夏休み…必ず帰ってくるから…。
四ヶ月くらい、離れるけど…。

ごめん…待っててね。
離れるのは、俺も寂しいけど…詩織に心配かけないように…ちゃんと、頑張るから…。」

ゲート前で、そう言って、ギュッ抱きしめてくれた。


ずっと…ずっと…我慢していた涙が溢れる…。

ストレートな言葉で、いつも「好き」をくれる海斗…。

付き合って、1年二ヶ月しか一緒にいないのに…。
四ヶ月も離れるなんて…。。。

私、耐えられるかな…？？


背中に回された大きな海斗の手が…あったかい…。

涙が止まらない私を、心配そうに見つめて…。
指で涙を拭いて…。

kissしてくれた…。


〜最終案内のアナウンスが流れる…。

「私も…頑張る…。

…行ってらっしゃい、、。」

涙声の小さな声で…。
でも、笑顔で…見送った。