この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そのキスの代償は……
第1章 プロローグ
それからも、表面上は変わらない日常が続いた。

あの夜、手にしてしまった一度の快感のせいで、

満たされないもどかしさを、昼に夜に持て余す躰に、

なす術もないまま過ごすしかなかった。

あれから数日が経ったその日、

今日もいつもと変わらないはずのうんざりする日常が

続くのだと思っていた…


「おはようございます」

「相良君おはよう…」

あれ以来のあの人は、朝コーヒーを持って行っても、

仕事のやり取りをする際も、以前と全く変わらなかった。


こんなに意識してしまっているのは私だけなのだろうか…

気になるのに、気にしていない素振りをすることは

仕事をする以上に消耗する。


「相良君ちょっと…」

私が片づけをして自分のデスクに戻ろうとすると

あの人が呼び止めた。突然ドキドキし始めた鼓動。

何を期待しているんだろう…

気持ちを静めながら

「はい」

と返事をしてデスクに向かう。

「○○の案件、再度数か所修正が入ったから午前中に見ておけ。

午後いちで会議だ」

「はい。分かりました」

課長から差し出された書類を受け取り、自分のデスクに戻る。


普通はメモと、書類をデスクに置いてあって、

会話なしに仕事を進めるタイプの人なので、

直接言ってくるということは急ぎなのだろう…

と思った。
/302ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ