この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そのキスの代償は……
第9章 その躰
「ねえ、別れて。何もかもばれてしまったんだし…

もうおしまいでしょ?」

私は込み上げる涙を押し込むように、

無理矢理な高笑いをあの人に向けて投げつけた。


その笑いを聞いたあの人の瞳が、

私を射抜くように見つめて、より切なく燻る。

その瞳を目にして、あっという間に動揺させられた私の笑い声は

止まってしまった。

だめだ…

どんなに悪ぶろうとしても、今は…

心が無防備になりすぎている。


「イヤダ…

俺はこんなことくらいで…

終れない。おしまいになんてできない…

あいつは別れろと言ってるわけじゃない。

ただ「これにサインさせろ」と…

たったそれだけの事なんだ」


それが滅茶苦茶なことだと、なぜこの人はわからないのか…

「たったそれだけの事?

なんで、私がそれにサインしなきゃいけないの?

公認で欲望の捌け口になれって…

それでお金を受け取れって??」

「今と何が違う?今だって似たようなものじゃないか」


違う…

似たようなものじゃない…

それは、似て非なるものでしょう…

私は頭を左右に振った。


「どうしてこんなものを…

なんで?どうして?私は、私には…」
/302ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ