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そのキスの代償は……
第1章 プロローグ
私はその拒絶の言葉に驚いて、つい持っていたトレーを落としてしまう。

カランカラン…

金属の高い音が響き渡る。

胸に痛みが走り目を見開いたが、

それと同時にあの人の匂いが再び鼻孔をかすめ、

不謹慎にも下腹部がぎゅっと疼いた。


近すぎる…

あまりにも近すぎて…

あの夜の全てが躰に甦ってくる。

私はその場で目を閉じて、その衝動をやり過ごそうとする…

その間にあの人は私から離れ、席に戻った。


ガタン。ドアが開いた。

同僚が会議室に入ってきた…

壁にもたれたまま時計を見ると、あと数分で13時になる。

私は顔を伏せ、足元に落ちたトレーを拾いながら、

「すみません。化粧室に行ってきます…」

会議室を飛び出した。


女子トイレに入って個室に飛び込んだ。下着を下ろし、便座に座る。

見なくたってわかる…

あんな強引に壁に押し付けられ拒絶をされたのに、

私のソコはねっとりと濡れていた。


座ったまま情けなさに歯を食いしばると、涙が一筋こぼれた。

首を何度も横に振る。

一度だけでいいと望んだのは…

それでいいと言ったのは私だ。


望んで手にした一度きりの快感は、私に終わることのない疼きを…

苦痛を…

もたらした。

いつまでこれに耐えられるのだろうか?

その時はまだ、その答えを私は持っていなかった。
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