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そのキスの代償は……
第10章 その約束
どうして?

なんで止めるの??

不安を抱え、伏し目がちにあの人を見ると視線が絡んだ。

そのまま先ほどまで私の中で蠢いていたペンを

口元に寄せて、舌先を這わす…

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…

モット…

ねぇ、モット…」

口元から涎を垂らしながら、たどたどしく懇願の言葉を漏らしても、

ただ見せつけるようにペンを舐め廻す妖しい姿が目に入る。


「これにサインしろ…

書くと言え!!」


私は涙を流しながら頭を横に振った…

あの人も必死だ。何としても私に承諾させようと

その言葉を引き出そうと、

なりふり構わず淫らな快感でその罠に嵌めようと仕掛けてくる。


バタつく両膝を無理やり捕えられ、ズチュっと一突き最奥まで挿された。


あぁ~キタ。

やっと…

やっとだ…


自分の膣(なか)が一気に収縮したのがわかった…

離したくなくて内壁が蠢き、

締め付けながら奥に奥に誘い込もうとするのだが、

次の瞬間硬い杭が引いていくのが感じられた。

「いやあぁあぁあぁぁぁぁぁ…」

ジュバッっと抜ける卑猥な水音の後、お互いの荒い呼吸だけが木霊する。

蜜口にはそのまま堅い杭が入り口に蓋をするように体液を絡めて

再び侵入の機会を伺っている。
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