この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
そのキスの代償は……
第11章 その朝
この前のホテルで、思いっきり凌辱された時の記憶が
躰に蘇ってきて…
ジュッとお腹の奥が反応して、濡れる。
あの時焦らされに焦らされたのが…
キモチよかった。
躰の奥底から湧き上がる欲情を隠し、
何事もなかったように、マウスを動かしてメールチェックを始める。
迷惑メールホルダーを掃除しようと開け、
『かおるからのお願い』という件名を見て、苦いものが込み上げた。
あの時呟いた『かおるぅ~』というその名は、
明らかに昔の女(ひと)なのだろう…
奥様の言っていた『あの人に似た女…』という言葉も引っ掛かった。
課長は私に…
私の向こうに…
何を重ねて、何を見ているのだろうか?
そこに関係のある『あの人』はどんな人だったのだろう?
ここまで深みにはまると…
首を振っても、もう気持ちが切り替わらない。
これ以上集中するのは無理だと思い、抹茶オレを一気に飲み干し、
カップを持って立ち上がった。
給湯室に入り、カップを流しで洗う。
それから…
携帯を手に、しばらく穴が開くほど見つめた。
今見たら…
今日これからどうなるのかわからない。
でも…
見たい。
躰に蘇ってきて…
ジュッとお腹の奥が反応して、濡れる。
あの時焦らされに焦らされたのが…
キモチよかった。
躰の奥底から湧き上がる欲情を隠し、
何事もなかったように、マウスを動かしてメールチェックを始める。
迷惑メールホルダーを掃除しようと開け、
『かおるからのお願い』という件名を見て、苦いものが込み上げた。
あの時呟いた『かおるぅ~』というその名は、
明らかに昔の女(ひと)なのだろう…
奥様の言っていた『あの人に似た女…』という言葉も引っ掛かった。
課長は私に…
私の向こうに…
何を重ねて、何を見ているのだろうか?
そこに関係のある『あの人』はどんな人だったのだろう?
ここまで深みにはまると…
首を振っても、もう気持ちが切り替わらない。
これ以上集中するのは無理だと思い、抹茶オレを一気に飲み干し、
カップを持って立ち上がった。
給湯室に入り、カップを流しで洗う。
それから…
携帯を手に、しばらく穴が開くほど見つめた。
今見たら…
今日これからどうなるのかわからない。
でも…
見たい。