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そのキスの代償は……
第12章 その後の二人
私は…

結局メールが来れば返信してしまう?

誘われれば行ってしまうの?


…そんなことはない。

…ないはず…

首を横に振ってみたが何の説得力もない。


あんな契約にサインしたって、どうせ公然にできるはずないのだから、

放っておけばいい…

無視すればいい…

そうすれば最後の所で踏みとどまることができる。

これ以上自分に抱えきれないウソをつかなくて済む…

何度もうなずいて、胸に痛みが走った。


誰にも抱かれず、こんな惨めな経験しかできないままで、

このまま一生を終えてしまうのだろうか?

一生自分で自分を慰めるしかないのだろうか?

娘もいずれは離れていくのにそれではあまりにも寂しい…


繰り返し繰り返し色々と考えては肯定し、否定し、ぐるぐると廻して…

疲れた。


諦めて目の前のデスクにあったテキストを閉じ、

灯りを消して無理やりベッドに横たわった。

目を閉じてみても、眠りが無意識の世界に誘ってくれるはずもなく…

際限なくぐるぐると考え続ける。


その夜は、眠ることはなかった…

何度も何度も諦めようとして、そのメールを無視しようとした。

辞めようと思いながら、携帯を握り締める自分が女々しくて…

暗闇の中手探りで携帯をごみ箱に捨てた。

これさえなければ、私はあの人の部下でいられる…


もうこれ以上考えるのは無理…
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