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そのキスの代償は……
第2章 その想い
大学時代、女遊びの激しかった俺。
4年の時、新入生として同じサークルに入ってきた女の子がいた。
静かにたたずんで決して目立たなかったが…
凛とした口元に惹きつけられた。
しばらくしてカノジョに好意を持っている自分に気が付く。
女なんてより取りみどりだった俺が、
最初は関係ないと無視されて相手にもされなかった。
それがよけいに俺の独占欲に火を着けた。
ことある毎に近づいて…
徐々に信頼関係を築いていき、俺が就職した時、
カノジョの秘められた事情を知って強引に同棲を始めた。
短い人生でやっと手に入れた穏やかな時間。
2年後カノジョも大学を卒業し、就職した。
でも幸せな生活は…
そんなに長くは続かなかった。
その日、意を決してカノジョのいる家に戻った。
それなのに明かりがついていない…
いつもと違う寒々しい雰囲気に、胸騒ぎを感じながら
リビングに入り唖然とした。
カノジョの大切にしていた白猫のゲージが見当たらない。
マンションの中を探し回ったが、
カノジョと猫の荷物が全てなくなっていた。
俺はこんなにも愛しているのに…
その時秘めていた一世一代の想いは、その日置き去りにされてしまった。
4年の時、新入生として同じサークルに入ってきた女の子がいた。
静かにたたずんで決して目立たなかったが…
凛とした口元に惹きつけられた。
しばらくしてカノジョに好意を持っている自分に気が付く。
女なんてより取りみどりだった俺が、
最初は関係ないと無視されて相手にもされなかった。
それがよけいに俺の独占欲に火を着けた。
ことある毎に近づいて…
徐々に信頼関係を築いていき、俺が就職した時、
カノジョの秘められた事情を知って強引に同棲を始めた。
短い人生でやっと手に入れた穏やかな時間。
2年後カノジョも大学を卒業し、就職した。
でも幸せな生活は…
そんなに長くは続かなかった。
その日、意を決してカノジョのいる家に戻った。
それなのに明かりがついていない…
いつもと違う寒々しい雰囲気に、胸騒ぎを感じながら
リビングに入り唖然とした。
カノジョの大切にしていた白猫のゲージが見当たらない。
マンションの中を探し回ったが、
カノジョと猫の荷物が全てなくなっていた。
俺はこんなにも愛しているのに…
その時秘めていた一世一代の想いは、その日置き去りにされてしまった。