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第13章 その変化

いつの間にか開いていた足…

心ならずさらけ出された本心に気付いた私は慌てて足を閉じ俯いたが、

それでも目の前のあの人は黙々と作業をするだけで、

私の躰に泡を撫で付け続ける。


内腿にあった掌がまた離れて、肩からゆっくりと躰の前側を撫で始める。

胸の頂きを中心に掌を使って円を描くように触れたかと思うと、

脇から脇腹お腹と彷徨い…

ソコにたどり着くかと緊張しても

ただ撫でつけるだけで何もなかったかのようにスルーされ…

気が付けば躰中が細かな泡に包まれた。


心臓が破裂するんじゃないかと思うほどバクバクと激しい鼓動を打つ。

激しかったり少し落ち着いたり…

その指が滑る場所を意識するたびに、心拍数が上がり胸が苦しくなる。


こんなに丁寧に躰を洗ったことが自分自身でもあっただろうか？

とても大切に慈しまれていると思ってしまうのは、

傲慢な私の思い込みなのだろうか？

そういう意味を若干含んだ快感の中、

逆にそういう触れられ方をされないまま、

思考は暖かな満足感と反対に得体のしれない不安が混沌と混じり合う。


そしてシャワーがかかり…

思わず私はギュッと目を閉じ、唇を噛みしめた。