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そのキスの代償は……
第13章 その変化
プライドも何もかも踏みつけられながら…
今の関係をなんとか割り切ろうと、
その他の事に目をつぶって、淫楽ばかり追い求めすぎるからだろうか?
それともこんな所まで人として堕ちてしまった私には
今更女として幸せに満たされるひと時すらないのだろうか?
もう心の繋がりは…
許されない。
密やかに秘め、いつの間にか膨らんでいたあの人への想い。
溢れかけたその熱い想いを…
あの契約書にサインさせられてから…
自ら凍らせて粉々に砕いて…
棄てたはずだ。
こんな歪んだ関係で人としての何が満たされるというのだろうか?
それでも…
それでも私はまだ、この関係を手放すことができない。
初めて知る劣情。淫らな快感。
自分の躰がどこまでイケるのか…
どこまでなら超えられるのか…
知りたい。
これ以上ここに浸かっていると、朝から蕩けて呆けてしまいそうで…
バスタブから勢いよく立ち上がった。
躰に纏わりつく水の雫が、醒ましたはずの肌の上を
ゆっくりと流れるように愛撫する。
首を振り、その心地良さをかなぐり捨てて振り払うように
バスルームのドアを勢いよく開けて出ると…
そこにバスタオルを持ったあの人が微笑んで立っていた。
今の関係をなんとか割り切ろうと、
その他の事に目をつぶって、淫楽ばかり追い求めすぎるからだろうか?
それともこんな所まで人として堕ちてしまった私には
今更女として幸せに満たされるひと時すらないのだろうか?
もう心の繋がりは…
許されない。
密やかに秘め、いつの間にか膨らんでいたあの人への想い。
溢れかけたその熱い想いを…
あの契約書にサインさせられてから…
自ら凍らせて粉々に砕いて…
棄てたはずだ。
こんな歪んだ関係で人としての何が満たされるというのだろうか?
それでも…
それでも私はまだ、この関係を手放すことができない。
初めて知る劣情。淫らな快感。
自分の躰がどこまでイケるのか…
どこまでなら超えられるのか…
知りたい。
これ以上ここに浸かっていると、朝から蕩けて呆けてしまいそうで…
バスタブから勢いよく立ち上がった。
躰に纏わりつく水の雫が、醒ましたはずの肌の上を
ゆっくりと流れるように愛撫する。
首を振り、その心地良さをかなぐり捨てて振り払うように
バスルームのドアを勢いよく開けて出ると…
そこにバスタオルを持ったあの人が微笑んで立っていた。