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そのキスの代償は……
第14章 そのひと時
だれがその余分な仕事をするのか…
女の私以外に選択肢はなかった。
男がほとんどのこの世界で、私の存在は異種だ。
この会社でもこの職種で女は片手で数えるほどの人数しかいない。
無論うちの支社に女は私だけ。
男性と同じ程度の仕事をすることが許されている代わりに…
雑用も必然的に回ってくる。
ただ女という理由だけで…
その理不尽さに若い頃は何度も悔し涙を流した。
でもこの仕事が好きだったし、他に何かしようとは思えなかった。
結局歯を食いしばって男の中でただがむしゃらに仕事をするしかなかった。
それを続けることができたから女であっても今の位置がある。
あの人が転勤してきたせいで、私は自分の案件の数を減らすしかなく、
補佐をすることを言い渡された当初は不満に思うこともあったのだが、
それは単なる負担になるだけでなく、結局は…
スキルアップになった。
基本私の仕事で必要な書類の用意は前倒しで段取りする。
いつあの人の仕事を手伝うことになるのかわからないから…
それでも時にどうしても私の手が足りない時に
違う後輩の同僚と組んで仕事をすることもあるのだが、
「やっぱり相良君とが楽だな…」
そう言われ、仕事ではあっても必要とされていることが嬉しかった。
あの人と仕事をするのは楽しいし、わくわくする。
女の私以外に選択肢はなかった。
男がほとんどのこの世界で、私の存在は異種だ。
この会社でもこの職種で女は片手で数えるほどの人数しかいない。
無論うちの支社に女は私だけ。
男性と同じ程度の仕事をすることが許されている代わりに…
雑用も必然的に回ってくる。
ただ女という理由だけで…
その理不尽さに若い頃は何度も悔し涙を流した。
でもこの仕事が好きだったし、他に何かしようとは思えなかった。
結局歯を食いしばって男の中でただがむしゃらに仕事をするしかなかった。
それを続けることができたから女であっても今の位置がある。
あの人が転勤してきたせいで、私は自分の案件の数を減らすしかなく、
補佐をすることを言い渡された当初は不満に思うこともあったのだが、
それは単なる負担になるだけでなく、結局は…
スキルアップになった。
基本私の仕事で必要な書類の用意は前倒しで段取りする。
いつあの人の仕事を手伝うことになるのかわからないから…
それでも時にどうしても私の手が足りない時に
違う後輩の同僚と組んで仕事をすることもあるのだが、
「やっぱり相良君とが楽だな…」
そう言われ、仕事ではあっても必要とされていることが嬉しかった。
あの人と仕事をするのは楽しいし、わくわくする。