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そのキスの代償は……
第15章 エピローグ
「ごめんなさい…
悪いんだけど、清浄機のところで吸って…」
その拒絶の言葉はもっともだが、胸がズキッと痛む。
「ああ、すまない。つい…」
俺はテーブルの上にあった灰皿を持って仕方がなく彼女から離れた。
「…これでおしまいなのよね?」
「ああ…」
俺は煙をまとい、瞳を細め考え事をしながら…
彼女を見た。
あと3、4回くらいは転勤までに飲み会があるだろうが、
もうこんなにゆっくりとしてた時間は許されない。
おそらく、もう…
無理だ。
こんな艶やかな彼女を…
もう二度と見ることができなくなるなんて…
俺は改めて思い知らされるその事実に打ちのめされる。
「わかった。いままで…
ありがとう」
振り向いて発せられた彼女の言葉に驚いて、俺は目を見開き視線をそらす。
「そんな…
お前がありがとうって言うような関係じゃないだろ?」
そうだ。俺はお前に、こんなにも苦しいことを課した。
抱かれる快感を、お金と引き換えにするくらいじゃ
足りないほどの苦痛と屈辱。
最後くらい、恨み言の1つや2つ投げつけるように言えばいいものを…
なんで…
どうして…
「だって…
ありがとうなんだよ?
私に女としての自信を取り戻させてくれたんだから…」
俺はその言葉に、煙を吐きながら感慨深げにつぶやいた。
「そうか…
そうなんだよな」
悪いんだけど、清浄機のところで吸って…」
その拒絶の言葉はもっともだが、胸がズキッと痛む。
「ああ、すまない。つい…」
俺はテーブルの上にあった灰皿を持って仕方がなく彼女から離れた。
「…これでおしまいなのよね?」
「ああ…」
俺は煙をまとい、瞳を細め考え事をしながら…
彼女を見た。
あと3、4回くらいは転勤までに飲み会があるだろうが、
もうこんなにゆっくりとしてた時間は許されない。
おそらく、もう…
無理だ。
こんな艶やかな彼女を…
もう二度と見ることができなくなるなんて…
俺は改めて思い知らされるその事実に打ちのめされる。
「わかった。いままで…
ありがとう」
振り向いて発せられた彼女の言葉に驚いて、俺は目を見開き視線をそらす。
「そんな…
お前がありがとうって言うような関係じゃないだろ?」
そうだ。俺はお前に、こんなにも苦しいことを課した。
抱かれる快感を、お金と引き換えにするくらいじゃ
足りないほどの苦痛と屈辱。
最後くらい、恨み言の1つや2つ投げつけるように言えばいいものを…
なんで…
どうして…
「だって…
ありがとうなんだよ?
私に女としての自信を取り戻させてくれたんだから…」
俺はその言葉に、煙を吐きながら感慨深げにつぶやいた。
「そうか…
そうなんだよな」