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そのキスの代償は……
第15章 エピローグ
年末からの私自身そしてまわりの変化は著しかった。

出会いと別れ。


目の回るような感情の上下を繰り返し…

自分の犯した罪を改めて思い知らされた。


でもそればかりに囚われ、こだわってしまい…

自分を罰し続けるばかりじゃだめだとも教えられた。


それに体調の変化。かき乱されるような恐怖を味わったり、

穏やかな心を手に入れたり…

この半年さながらジェットコースターに乗っているようだった。


でも、今度だけは違うと信じたい自分もいる。

ここまで来た。

だからあとは信じるしかない。


そう…

これ以上一人で色々考えるのはよくない。

どうしても思考がマイナスに傾いてしまう。


この事実が私が今までしてきたことの罰なのか、

この上もない幸運な事なのか…

それは今どんなに考えてみてもわからない。

結果はもうしばらく時が流れたら、

こちらが望んでも望まなくてもあちらからやってくるから…


そうだ。

いつまでもここでぐずぐずしている時間はない。

娘たちが家で待っている。

銀行に寄ってお金を降ろさないといけないし、

お金が入ったから買い物もしなければいけない。


早く帰らないといけないが、ふと年度明けだという事実から

今年はどうなったのだろうと気になって

私は鞄の中を探し給与明細を見つける。
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