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そのキスの代償は……
第4章 その事後
「おはようございます」

部屋の奥に人影が見える…

今朝もやっぱりあの人の方が先に出勤していた。

私はその姿をちらりと見ただけで、

いつものようにすぐ給湯室に行きポットに水を注ぎ電源を入れる。


お湯が沸くまでのこの時間が、毎朝長い…

出勤する予定の社員のカップや湯飲みをトレーに並べ

それぞれの飲み物を入れる用意を始める。

ザーっという水が沸く音を聞きながら、パイプ椅子に座って

いつもならこれからする仕事の段取りや、

夕方しなければいけない家の用事の事を考えたりもする。


でも今朝はそんなことは頭にもなく、

さっき盗み見たあの人の横顔が脳裏に焼き付いて…

ため息が零れた。


「ピピィー」

そんな物思いを遮断するかのようにポットがお湯が沸いたことを

電子音で告げる。


自分の紅茶のTバッグをマグに入れお湯を注いで、

隣に置いてあるあの人のコーヒーカップを手にする。


インスタントだけど…

お湯を注いだこの瞬間の香りが好きだ。

いつもドキドキしながら淹れていたコーヒー。

でも今朝はその意味合いは全くと言っていいほど違う。


私にとっては…

そうだと思う。


そして…

淹れたてのコーヒを手に覚悟を決め、いざあの人のデスクへ向かった。
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