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そのキスの代償は……
第5章 その心
噂では、バツイチになって子どもの養育費を払いながら…
その後に凝りもせず、2度目の結婚をしたらしいと聞いていた。
前の奥さんは学生結婚。今度の奥さんもずいぶん年下らしい…
あんな人の奥さんになる人は若いならなおのこと
苦労するんだろうと思いながら、
そんな権利すらないのに嫉妬する気持ちがふつふつと湧き上がる自分に
なす術もなかった…
あの人のことも…
何か悪いものに魅せられただけだと思い、それ以上考える事を辞めていた。
絶対にこんな人と深く関わっても幸せになんてなれるわけないと…
仕事をする上ではすごいなと感嘆する部分はあって
尊敬できる上司だったが、私にはそれ以上の余裕はないはずだったから…
念願だった離婚がやっと成立した。
娘達も小学生で自分の時間が取れるようになった途端、
心の隙間にするりと入り込み、いつまでたっても居座ってしまったのが…
あの人だった。
それまでも、寂しい思いをどうやって昇華したらいいのか…
わからずに惑っていた。
30を超えてから、衰えればいいものを…
私の躰の快感に対する欲求は強くなっていき、
かといって誰にでも身を任せるほどの勇気は持てないまま、
ただ火照る躰を持て余し…
とうとう自分で律することができなくなる。
その後に凝りもせず、2度目の結婚をしたらしいと聞いていた。
前の奥さんは学生結婚。今度の奥さんもずいぶん年下らしい…
あんな人の奥さんになる人は若いならなおのこと
苦労するんだろうと思いながら、
そんな権利すらないのに嫉妬する気持ちがふつふつと湧き上がる自分に
なす術もなかった…
あの人のことも…
何か悪いものに魅せられただけだと思い、それ以上考える事を辞めていた。
絶対にこんな人と深く関わっても幸せになんてなれるわけないと…
仕事をする上ではすごいなと感嘆する部分はあって
尊敬できる上司だったが、私にはそれ以上の余裕はないはずだったから…
念願だった離婚がやっと成立した。
娘達も小学生で自分の時間が取れるようになった途端、
心の隙間にするりと入り込み、いつまでたっても居座ってしまったのが…
あの人だった。
それまでも、寂しい思いをどうやって昇華したらいいのか…
わからずに惑っていた。
30を超えてから、衰えればいいものを…
私の躰の快感に対する欲求は強くなっていき、
かといって誰にでも身を任せるほどの勇気は持てないまま、
ただ火照る躰を持て余し…
とうとう自分で律することができなくなる。