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そのキスの代償は……
第5章 その心
その時期と、離婚が成立した時期が、くしくも同じだったことが、
私の何かを壊してしまった…
抑圧された感情。悶々とした日々を過ごしたストレスから解放された時、
何かが弾けてしまった私は、
恋愛なんてそんなまどろっこしい面倒な過程を踏んで、
欲しいものにたどりつくのは時間もかかるからと…
事もあろうか獣のねぐらに身投げをする。
結局私はそこまでは追い込まれてしまっていたのだろうか…
そんな自分は果たして幸福なのだろうか?
ほんのひと時でもこの抑えきれない欲求を満たしたい。
ただそれだけのためだけにその他全てをごまかし、
もしかしたら全てを失うかもしれないような状況に
自ら嵌ってしまった私は…
幸せなのだろうか?
考えても仕方がないことをこうやって悶々と繰り返し繰り返し
思い悩んだりして…
本当にバカだ。
ため息が零れた。諦めて…
本を閉じる。
本当ならこんな物思いをしなくても済むような生活がしたい。
そう、私は自分が頑張っている、娘たちの為に懸命に生きているという
可哀そうな自分を演じ、可哀そうな自分に酔っている。
もっと大変な人も、大変な事もいっぱいあるのに…
それなのに、もっともっとこの渇きを癒すものが欲しい。
そんな権利なんてとっくにないはずなのに…
私の何かを壊してしまった…
抑圧された感情。悶々とした日々を過ごしたストレスから解放された時、
何かが弾けてしまった私は、
恋愛なんてそんなまどろっこしい面倒な過程を踏んで、
欲しいものにたどりつくのは時間もかかるからと…
事もあろうか獣のねぐらに身投げをする。
結局私はそこまでは追い込まれてしまっていたのだろうか…
そんな自分は果たして幸福なのだろうか?
ほんのひと時でもこの抑えきれない欲求を満たしたい。
ただそれだけのためだけにその他全てをごまかし、
もしかしたら全てを失うかもしれないような状況に
自ら嵌ってしまった私は…
幸せなのだろうか?
考えても仕方がないことをこうやって悶々と繰り返し繰り返し
思い悩んだりして…
本当にバカだ。
ため息が零れた。諦めて…
本を閉じる。
本当ならこんな物思いをしなくても済むような生活がしたい。
そう、私は自分が頑張っている、娘たちの為に懸命に生きているという
可哀そうな自分を演じ、可哀そうな自分に酔っている。
もっと大変な人も、大変な事もいっぱいあるのに…
それなのに、もっともっとこの渇きを癒すものが欲しい。
そんな権利なんてとっくにないはずなのに…