この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
そのキスの代償は……
第5章 その心
既婚の女なのにお守りをする世話係…
そんなものが必要なわけがない。
それなのに、自身も結婚して妻子のいる佐伯が
どうしてその位置にいるのか?
それを親義父(おやじ)様は許しているのか…
理解できなかった。
今も昔も、このわがままな世間知らずの妻を守り、
身も心も満たすことができるのは、
俺ではなく佐伯なのだろう…
元々妻が未婚の頃、奴は主人である妻に添い寝をする夜伽の役を
仰せつかっていたと聞いていた。
それは妻のたっての希望だったそうだ。
それだけでも異常なことだと俺は思ったが、
でも結婚しても妻は何も変えなかった…
だから妻は処女のはずなのに、
初夜から感じやすく熟れきって艶やかな女だった。
あまりの感じやすさに逆に気持ちが覚めたのを今でも覚えている。
その陰に佐伯のほくそ笑む顔を見た気がした瞬間、
萎えてしまい、その夜はどうにもならずに
「役立たず!!」という罵りを浴び寝室を追い出された。
俺の最初の頃の努力をあざ笑うかのように、
妻は何も変えようともしなかった。
結婚して数年、わがままでもっとと欲しがるばかりの妻に、
次第にセックスしたい気持ちが減退していった。
かろうじて抱けたときのおかげで娘を2人も授かったが
結局あの二人は親義父様公認でデキているのだろうという結論に達し、
仕事を口実に俺はこの家を出た。
そんなものが必要なわけがない。
それなのに、自身も結婚して妻子のいる佐伯が
どうしてその位置にいるのか?
それを親義父(おやじ)様は許しているのか…
理解できなかった。
今も昔も、このわがままな世間知らずの妻を守り、
身も心も満たすことができるのは、
俺ではなく佐伯なのだろう…
元々妻が未婚の頃、奴は主人である妻に添い寝をする夜伽の役を
仰せつかっていたと聞いていた。
それは妻のたっての希望だったそうだ。
それだけでも異常なことだと俺は思ったが、
でも結婚しても妻は何も変えなかった…
だから妻は処女のはずなのに、
初夜から感じやすく熟れきって艶やかな女だった。
あまりの感じやすさに逆に気持ちが覚めたのを今でも覚えている。
その陰に佐伯のほくそ笑む顔を見た気がした瞬間、
萎えてしまい、その夜はどうにもならずに
「役立たず!!」という罵りを浴び寝室を追い出された。
俺の最初の頃の努力をあざ笑うかのように、
妻は何も変えようともしなかった。
結婚して数年、わがままでもっとと欲しがるばかりの妻に、
次第にセックスしたい気持ちが減退していった。
かろうじて抱けたときのおかげで娘を2人も授かったが
結局あの二人は親義父様公認でデキているのだろうという結論に達し、
仕事を口実に俺はこの家を出た。