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ナツキとあの場所で
第3章 犬を連れてすずちゃんたちと
「え、・・・・何が?」
ハイ、聞いてました!とは到底言えない。
僕は軽く睨まれたような気がしたが、何のことか分からないという感じに、とぼけ通した。
「・・・・何でもない」
すずちゃんはそう言いハンカチを口にはさみながら手を洗った。
何が?と聞かれれば答えれないはず。
危ない局面だったがなんとか回避することが出来た。
「チャック・・・締め忘れてるよしょうくん」
「はうっ!? 」
とっても恥ずかしかった。すぐ直した。
チャックの金具に触れた時のヒンヤリとした冷たさと、
すずちゃんが手を洗い終え出て行く小さな足音が
何故か僕に歯痒い罪悪感を抱かせた。
当時の僕はまだ純粋だったのかもしれない。
それプラスどうやって出したか聞いてみたい衝動も合算されて・・・・。
「ご、ごめん、すずちゃん。嘘ついた。」
「実は聞こえてた。」
「・・・・・ほんと?」
すずちゃんは足を止めて振り向く
「まって勘違いしてるかもしれないから念のため確認だけど、え、えっとアレの音ってことだよね?」
「・・・・・うん」
ハイ、聞いてました!とは到底言えない。
僕は軽く睨まれたような気がしたが、何のことか分からないという感じに、とぼけ通した。
「・・・・何でもない」
すずちゃんはそう言いハンカチを口にはさみながら手を洗った。
何が?と聞かれれば答えれないはず。
危ない局面だったがなんとか回避することが出来た。
「チャック・・・締め忘れてるよしょうくん」
「はうっ!? 」
とっても恥ずかしかった。すぐ直した。
チャックの金具に触れた時のヒンヤリとした冷たさと、
すずちゃんが手を洗い終え出て行く小さな足音が
何故か僕に歯痒い罪悪感を抱かせた。
当時の僕はまだ純粋だったのかもしれない。
それプラスどうやって出したか聞いてみたい衝動も合算されて・・・・。
「ご、ごめん、すずちゃん。嘘ついた。」
「実は聞こえてた。」
「・・・・・ほんと?」
すずちゃんは足を止めて振り向く
「まって勘違いしてるかもしれないから念のため確認だけど、え、えっとアレの音ってことだよね?」
「・・・・・うん」