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ナツキとあの場所で
第4章 三陽寺で待ち合わせ(前編)
賽銭箱を挟むように座る2人。
夏生は無言で三角座りしていて僕は漫画を読みながら若干寝そべる。
ただ賽銭箱とか本殿側には足を向けなかった。
最初の10分は無言で、この前みたいにページ数を度々聞いてきたりしない夏生。
でもどうやら我慢できなかったみたいで途中からこちら側に来て一緒に読み始めた。
確かに無言だった。無言だったけど読んでいるページを飛ばしたり急いでめくったりして僕にちょっかいを出してくる。
「おい!もう一回こしょこしょすんぞ!まだ読んでるから待ってな。」
「こしょこしょはやめてぇ~私何もせんから!」
夏生は体をきゅっとしぼませ隣で覗き込むだけになった。
アブラゼミの鳴き声がうるさく聞こえるサンヨウ。
僕は数分してから漫画を読み終えた。
「読んだ?」
「うん、ありがとおもしろかったわ。で、どうするん?」
元々借りに行くだけの予定だったし読み終えた後何して遊ぶか考えてなかった。
でも夏生はなにか考えてるはずだと推測する。
だってわざわざ家じゃなく三陽寺を指定してきたんだから。
「あ、あのさ・・・しょうちゃん。この前のアレなんだけど・・。」
夏生は無言で三角座りしていて僕は漫画を読みながら若干寝そべる。
ただ賽銭箱とか本殿側には足を向けなかった。
最初の10分は無言で、この前みたいにページ数を度々聞いてきたりしない夏生。
でもどうやら我慢できなかったみたいで途中からこちら側に来て一緒に読み始めた。
確かに無言だった。無言だったけど読んでいるページを飛ばしたり急いでめくったりして僕にちょっかいを出してくる。
「おい!もう一回こしょこしょすんぞ!まだ読んでるから待ってな。」
「こしょこしょはやめてぇ~私何もせんから!」
夏生は体をきゅっとしぼませ隣で覗き込むだけになった。
アブラゼミの鳴き声がうるさく聞こえるサンヨウ。
僕は数分してから漫画を読み終えた。
「読んだ?」
「うん、ありがとおもしろかったわ。で、どうするん?」
元々借りに行くだけの予定だったし読み終えた後何して遊ぶか考えてなかった。
でも夏生はなにか考えてるはずだと推測する。
だってわざわざ家じゃなく三陽寺を指定してきたんだから。
「あ、あのさ・・・しょうちゃん。この前のアレなんだけど・・。」