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ナツキとあの場所で
第6章 二人きり屋根の下
夏生の部屋は前に伺った時と変わってないみたいだ。

僕はいつも通り夏生のデスクチェアにちょこんと座って辺りを見回す。


「あ~またそこ座るん?」と夏生は言ってきた。


「うん、椅子落ち着くし、夏生の机はいつも整っててきれいやね」


(もし勃起してもこの椅子に座ってたらバレないもんね~。位置的に。)
とは到底言えない僕。



「そうかなぁ~しょうちゃんの机が汚いだけじゃないん?」


「言うなソレは(笑) 男やからいいねん少しくらい~」

「なにそれ~。でも、男に生まれてて良かったねしょうちゃん。 少し汚くても許されるし(笑)」

「まあそうやな~」


普通の何気ない会話から男女の差を意識してしまった。

夏生は特に気付いてないみたいだ。


あまりに夏生が自然体なので約束したことを覚えているかどうかすら疑問になってきた。

(もしかして今日は普通に遊びに来たと思ってるんじゃないのかな?)


とりあえず話すことがないので普通に世間話でもしてみるか

「今日もお父さんとお母さんおらんの?」




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