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やさしいキスをして?
第7章 初デート?

***

『紅茶は食後にする?』

『あ、は、はい!』


土曜日。お昼前に待ち合わせしたあたし達は、カフェに来ていた。


『じゃあ、紅茶とコーヒーは食後に。』

『はい、かしこまりました。』


鷹野先輩はとにかくエスコート上手で、さっき駅で会って以来、あたしはずーーっとなされるがまま…極上の扱いを受けている。さり気なく車道側を歩くなんて当たり前。お店の扉を開ければレディーファースト。ベルがなくたって、先輩が微笑めばウェイトレスが寄ってきて、颯爽と注文。メニューを持つ姿さえ一枚の絵のようで…つまり、彼の言うことなすこと全部が完璧すぎる。ただ座ってるだけでもオーラが出てて…輝きMAX。その反面、あたしはというと…


『あ、あの、今日は誘っていただいてありゃま、ありがとうございます…!』


いやに緊張して、さっきからイタイ女丸出し中。ありゃまって何!どこで噛んでんの、あたし!



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