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やさしいキスをして?
第10章 番外編
翌日、お昼休み───
『お待たせしました。』
『ううん、どこで食べる?』
廊下で待っていると、約束通り三島くんが来てくれた。珍しいことだからか、クラスや周囲から視線を浴びる。
『何だ何だ?うちのクラスのマドンナ口説いてんじゃねーぞ〜』
『ヤローこれから告白か?フラれちまえ〜』
『中庭にでも行くのか?見届けてやるぜ♪』
変な野次を飛ばされながら、とりあえず急いでその場を離れた。さすがに、教室前は目立ちすぎたなぁ…
『場所どうしよっか?ちょっと中庭は行きにくくなっちゃったし…』
『いえ、僕は気にしませんよ。それより売店へ寄ってもいいですか?パンを買ってきたいので…うわっ!?』
下っていた階段を踏み外し、三島くんが数段下へ滑り落ちた。