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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『大丈夫?!』
『いてて…ハハ、平気です。尻もちついただけなので…』
笑ってる三島くんだけど、私はすぐに保健室へ行くよう提案した。
『大丈夫ですよ、軽い打ち身とカスリ傷くらいですし…』
『だめよ!部活の試合だってまだあるんだから…早く、こっち!』
半ば強引に引っ張って、保健室へ連れ入る。あいにく保健の先生も昼食中で、部屋には誰もいなかった。
『私が診るから、痛いとこ出して?』
『えぇ!?いやいやいいです!』
『何言ってるのよ!足打ったでしょ?!放っといて部活で悪化したら大変じゃない!』
『いや本当、どこも大して痛くないですし//それより早く行かないと、パンが売り切れに…』
往生際の悪い三島くんの腕を掴んで、私は自分の持ってた手提げを前に突き出した。