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やさしいキスをして?
第10章 番外編


ドクドクドクドク


『好きです』

『は、はい…?』

『あなたが好きです』


お弁当を差し出す私の左手。三島くんを掴んでたはずの私の右手。気づけばその両方が、胸の前で三島くんの両手に包まれていた。


ドクドクドクドク


『え…』

『あなたが誰を好きでも、僕の気持ちは変わりません。中学の時からずっと…僕は園山さんが好きです。』


目を開けた先の三島くんは、真っ直ぐ私を見てくれている。瞬間、昨日ゆうひくんに呼び出された時のことが思い出された────



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