この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編
─────…
『どうしたの、話って?あさひのこと?』
『いや…マドちゃん、あいつとケンカしたんだって?』
放課後、屋外の渡り廊下。両手をポケットに突っ込んだゆうひくんが、肩をすくめてはにかんだ。
『それ、三島くんに聞いたの…?』
『まあね…仲違いしてるってことだけ。詳しくは知らねーけど、あいつ今朝スッゲー荒れてたんだ。だからさ…ちょっとだけフォローさせてくんない?』
『フォロー…?』
『そ。ミッシー…三島、あいつさ、いい奴でしょ?』
フッと微笑んで、ゆうひくんは空を仰いだ。そうして話してくれたのは、サッカー部での三島くんの様子だった。