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やさしいキスをして?
第10章 番外編

─────…


『どうしたの、話って?あさひのこと?』

『いや…マドちゃん、あいつとケンカしたんだって?』


放課後、屋外の渡り廊下。両手をポケットに突っ込んだゆうひくんが、肩をすくめてはにかんだ。


『それ、三島くんに聞いたの…?』

『まあね…仲違いしてるってことだけ。詳しくは知らねーけど、あいつ今朝スッゲー荒れてたんだ。だからさ…ちょっとだけフォローさせてくんない?』

『フォロー…?』

『そ。ミッシー…三島、あいつさ、いい奴でしょ?』


フッと微笑んで、ゆうひくんは空を仰いだ。そうして話してくれたのは、サッカー部での三島くんの様子だった。



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