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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『園山さ…あ//まどかひゃんまで…//!』
啓太くんは真っ赤になって舌を噛んだ。
『あー!いま名字呼んだな?!』
『しかも噛んだわね?!ペナルティよ!』
『そーだぞ罰だ!ミッシー吐け!』
『さぁさぁ吐きなさい!』
おかしな因縁をつけて絡み出した二人は、さすがに息ぴったり。まるで小学生みたいだけど(笑)
『ちょっと二人とも。そんなテンション、啓太くんは慣れてないんだから…』
見兼ねて仲介しようとすると…
『ってかミッシー、もしやマドちゃんの良い所すら、まだよく知らないんじゃねーの?おれらが逆に、教えてやろうか〜?』
何かを根に持ってるゆうひくんが、らしくない挑発をしてきた。
『何だと?……分かった。そんなに言うなら、言うよ。直接、まどかちゃんにだけ!』
案の定。ムッとした顔つきになった啓太くんは、二人を睨みつつ。そっと私の耳元に手を添えて…
『─────!』
たった一言。告げられた瞬間、あまりにもビックリして私は言葉が出なかった。