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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『僕にとってのまどかちゃんは、そんな風に一瞬で記憶に残る人です。忘れようと思っても忘れ難い。それでいて、遠くで見ていると儚くて…側で、守ってあげたくて…』
『………///』
『あ…すみません//変ですよね、短命な花に例えるなんて。ただ…まどかちゃんはすごく魅力的だから。周りが放っておかないって、そういう意味──…』
───ああ…啓太くんで良かった…
『まどか、ちゃん…//?』
『ありがとう啓太くん…//そんな風に言ってもらえて、嬉しい。すごく嬉しい…!』
思わず抱きついた私のこと、啓太くんは戸惑いながらも受け止めてくれた。背中に添えられた手のひらが、優しくて。もらった言葉にじんわりと心が温まる。