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やさしいキスをして?
第10章 番外編


『なるほど…ベンチ裏にしゃがんでいて、見えなかった訳か…』

『…おい、聞いてる?オレ、お手柄なんだってば。夜の公園で!ベソかく弟慰めながら!こーんなちっこいオモチャ、見つけてやったんだからさぁ!オレのこと褒めろよ、なーなー!』

『ねぇねぇ〜まだなの?!早くちゅーしてよぉ!』


…全然…かみ合ってない…
ここは私が場を取り持つべき?でもどうやって?なんて、思いが頭をよぎる中。啓太くんは派手に息をついた。


『探し物が見つかったなら、もう用済みですね。なら、早急に帰宅することをお勧めします。何かと物騒な時間帯ですし、親御さんもきっと心配しているでしょう。』


い、言い方…!啓太くんてば、子供相手でもそんななの…?!
聞いていた男の子達もポカンと口を開けて黙ってる。そんな様子を見兼ねてか…啓太くんは目線を合わすように、二人の前にしゃがみこんだ。



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