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やさしいキスをして?
第10章 番外編


『なに難しいこと言ってんだよ?』

『夜道は危ないから、早く帰りなさいと言ったんです。親も心配しますよと。』

『ふーん…あっそ!つか、オレらん家すぐそこだし、親とかいいし。それよりさ、さっきの続き…キスするとこ見してよ!』


…まだそんなこと言ってる。
人前でするワケないのに…


『…子供は帰れと言ってるんですが?』


語気を強める啓太くん。
さすがに怒ってるなぁ…


『ケチ言うなって!これも人生勉強だろ♡』

『ちゅーう♪ちゅーう♪』


ああ言えばこう言う小学生達に、もはや成す術なしって感じ。こうもめげずに返されると、こっちが逆にヘコタレそう…


『そうですか…』


ため息と共に立ち上がった啓太くんは、こちらを見た。下から伺うような視線に、ちょっとドキッとする。



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