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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉


『啓太くん、これ…』


少しして、揃ってカフェを出ようとした時…


『……!!これって…』

『うん//私が作ったカフェのスイーツ。来る前に品切れになっちゃ困るから、事前に分けて保管してたの。』


そう言って手渡してくれた包みの中には…あのスイーツ三品が揃っていた。しかも、まどかちゃんお手製だからだろう…別のテーブルに運ばれていた品々よりも見栄えがいい。料理部といえど、人それぞれ上手下手はあるものだろうが…これは完全に、前者の方だ。


『ありがとう…!正直、一品も食べられなくて残念だったんです。お腹が空いたら、いただきます!』

『うんっ//いつもワンパターンでごめんね?私にはこれ位しか特技がないから…//だから貰ってやってね?』


口元に手を置いて、しおらしく笑った姿にドキッとして。僕は思わず、その手に腕を伸ばした。



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