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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
***
『啓太くん元気出して?仕方ないよ、これ私でも難しいと思うもん。』
『いや〜ミッシー、なんつーかその…そんなに落ち込まなくても?たかがゲームじゃん』
『三島くん、一応結果をお知らせしとくと…二人の相性はね…?』
『いい。みなまで言わないで下さい。』
教室の端でうずくまる僕に、三人は次々と慰めの言葉をかけてきた。…お察しのとおり、僕はゲームクリアならず。しかも悩みに悩んで、結局誰の手も取れなかったという不甲斐ない結果だ。
『そもそもこれが初級なんて、難易度おかしいんじゃない?誰の基準で決めたの?』
『アハハ!一応責任者はおれかなー?おれ監修で作ったゲームだし。つか、おれなら百発百中だからさ〜…そんな難しいと思わなかったんだって!』
……ちくしょう。こんな惨めで悔しいのはなぜなんだ。せめて間違ってでも誰かの手を握れば良かったのか…?でも、どうしても…間違いたくはなかったんだ。