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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉


『いたた…あ、ありがと…//』


……そうだ。


『…三島くん?そんなに握られると…ちょっと痛いんだけど//?』

『ありがとう川口さん…おかげで目が覚めたよ。』

『…は、目?何のこと…?//』


こうして掴むのは…まどかちゃんの手じゃないと、僕には意味がない。


『もともと僕は、キラキラしてるから彼女を好きになったんじゃなかった…』


親友に遠慮していた、あの頃のまどかちゃん。笑っていてもどこか寂しそうで、儚げで。僕が心からの笑顔にしてあげたいって…それが始まりだったんだ。


『僕は守りたいんだ…彼女の笑顔を。』


窓の外。見下ろす先に映るのは、笑顔とはほど遠い…困り果てた様子のまどかちゃんの姿。




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